小説です

飯橋武寿(いいはし たけとし)です。グーブログから引っ越して来ました。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

村 (第5章 4)

ちょうど夜の十時をまわったが、母は帰らなかった。来栖は狭い浴室のタイル張りの風呂から出て、窓を開けると、もうとっくに雨が上がっていることに気がついた。扉をたたく音がして、来栖が出てみると、隣の三方だった。「診療所の若木先生からお電話です」…