小説です

飯橋武寿(いいはし たけとし)です。グーブログから引っ越して来ました。

2024-01-01から1年間の記事一覧

村 (最終章 3)

来栖と八雲はほぼ同世代だったが、八雲が来栖より二歳年上で、この二十数年間、八雲は来栖を呼ぶときは、分校時代は「来栖先生」、初等教育センターに来栖が配属され、その実質的な責任者になってからは、例えば「副所長代理」と言うように、その役職名で呼…

村 (最終章 2)

来栖は「源体宇宙論」を根幹とする黄道の会の初等教育によって、世界の平和と人々の幸福の実現に向かって、最大限の努力をする人材の予備軍を育成することを使命としていたが、初等教育センターの所長の権限が、おうかがいをたてるべき上級者の転出や死去に…

村 (最終章 1)

欧開明釈放の日から二十数年の歳月が流れた。その間、黄道の会が日本の社会だけでなく、世界の国々で受け入れられ、定着していくプロセスについて、一つ一つ取り上げることよりも、この物語を再スタートさせるにあたっては、欧開明釈放の日からまだ日も浅い…